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健康の入り口-ふじもと歯科医院

お金の管理を誰に頼むのか

2022-11-27

お金の管理を誰に頼むのか介護に備えて資金を準備していても、しかるべき手続きをしていないと、認知症の介護にそのお金を使えなくなってしまうことをご存じですか?婦人公論2022年12月号は「元気なうちに準備しておきたいお金のこと」についての記事を載せていました。
ファイナンシャルプランナーのもとへ介護費用の相談に来られる方の多くは、家族が認知症になった後にいらっしゃいます。
しかし、このタイミングでできるお金の対策はほぼありません。


お金の管理を誰に頼むのかなぜなら、認知症で意思能力がないと判断されると、本人はもちろん家族であっても、預貯金の引き出し、定期預金の解約、不動産の売買や賃貸契約などは簡単に行えず、株や投資信託などの有価証券については所有者が亡くなるまで換金できないからです。

老後のお金は用意しておくだけでは不十分です。準備したお金を、自分の希望どおりに使うための仕組みづくりまで行わなければいけません。認知症になる可能性が誰にでもある時代、遅くても後期高齢者の75歳になったら、お金の準備を進めましょう。

介護は、当人が持っている資産の範囲内で行うことが鉄則です。まず、介護費用としていくら使えるのかを把握するために、自分の資産を洗い出すことから始めましょう。
銀行や証券会社、生命保険、自宅以外に所有している不動産などをリストにし、それぞれの残高や評価額を書き出して、おおよその合計金額を算出します。

こうして整理した資産を、自分が認知症になった後の介護に使えるようにしておくことが大切です。
「誰に管理を頼むのか」「資産額やその内訳」によって、適した方法は異なるものです。右のチャート図を参考にして検討していきましよう。

最後まで自分らしい人生を送るためには、どこでどんな介護サービスを受けたいかという下調べと、お金の準備が欠かせません。
そうして前もって準備を進め、自分の行く先が見えれば、安心して好きなことに打ち込めるはず。
みなさんも「家族に迷惑をかけたくない」「おひとりさまで老後が心配」と不安を抱えたままにせず、今から準備を始めてみませんか。

配信 Willmake143

大人の虫歯

2022-11-24

大人の虫歯ほとんどの人が経験のある虫歯(う蝕)とその治療。進行すると歯の根の治療(歯内治療)が必要となります。家庭画報2022年12月号は、大人の虫歯、特に歯内治療について、東京医科歯科大学の興地隆史教授に聞いていました。
虫歯は、その程度によって、.┘淵瓮觴舛里瓦表面の虫歯(C0)、▲┘淵瓮觴舛涼罎卜韻泙訝郢(C1)、象牙質に至る虫歯(C2)、せ髄に達する虫歯(C3)、セを抜かなければならない虫歯(C4)の5段階に分けられています。
虫歯がどこまで進行しているかは問診、視診、器具を用いる触診、X線検査などで調べます。C0やC1のエナメル質の虫歯であれば自覚症状はありません。
C2の象牙質に至る虫歯では冷たいものがしみたり、ときどき痛みを感じたりすることがあります。
歯髄に達したC3では飲食物がしみて痛みが強くなり、何もしていないときにも痛みが出ます(歯髄炎)。
さらに歯髄が破壊され、歯根(根尖)に根尖性歯周炎が生じると歯肉の腫れ、膿、ときには顔の腫れまで伴うことがあります。
こうなると歯髄を取り除く処置や歯髄が入っている根管の中をきれいにする処置(歯内治療)が必要になると書いてありました。

歯内洽療の専門医はこれらの治療を行うとき、ラバーダムと呼ばれる器具を治療する歯の側面に装着し、唾液などに混じった細菌が根管に入らないようにします。
また、手術用顕微鏡も使用します。「歯内治療は準備から終了まで1時間、長いと2時間近くかかり、数回の洽療が必要なこともあります。
また、いったん歯内治療が終わっても、その歯が虫歯になるリスクがあります。

興地先生は、根管の再治療が近年増えていると感じるそうです。

「歯内治療は歯を残すための最後の砦」。歯内治療に至る前に虫歯を予防すること、また早期に見つけて治療を検討することが一番です。

かかりつけの歯科で歯石を取り、オーラルケアがきちんとできているかをチェックしてもらいましょう。


大人の虫歯

配信 Willmake143

ビタミンD不足

2022-11-21

ビタミンD不足ビタミンDはカルシウムの吸収を促進し「骨をつくるビタミン」として知られています。
ビタミンDがないとカルシウムを吸収できないので、いくらカルシウムをとっても骨が強くなりません。そのため骨折や骨粗しょう症のリスクが高くなります。


ビタミンD不足ビタミンDの作用はそれだけではなく、最近は風邪やインフルエンザなど、感染症の予防効果が注目されてきたと2022年11月19日の日経新聞が報じています。
ビタミンに詳しい満尾クリニック(東京・渋谷)の満尾正院長は「ビタミンDの値が低い人はコロナにかかりやすく、重症化しやすいことが確認されている」といっています。欧州20カ国で新型コロナウイルスの感染者を調べたところ、ビタミンDの血中濃度が低いと重症化しやすく、死亡率が高くなっていたと記事には書いてありました。

最近の日本人はビタミンD不足が問題になっています。2013年に報告された大規模調査では、実に81.3%もの人がビタミンD不足でした。
ビタミンDは魚に多く含まれ、皮膚に紫外線が当たることでも合成されます。


ビタミンD不足現代人はあまり魚を食べず、日光にも当たらなくなったせいかもしれません。とりわけ出産を控えた若い女性のD不足は深刻だそうです。
「昔に比べて母乳のビタミンD濃度が低くなっており、くる病の子どもも増えている」と田中教授は言っています。
ここに来て厚生労働省もビタミンDを重視するようになり、「曰本人の食事摂取基準」では2020年版から5.5マイクログラム(1マイクログラムは100万分の1グラム)だった大人1日の目安量を8.5マイクログラムに上げました。


ビタミンD不足ビタミンDが突出して多い食品は魚です。サケ、マグロ、イワシ、ニシンなど、脂が乗った大きな魚に多く含まれています。

紫外線の強い夏、例えば7月下旬の関東地方なら10分ほど顔と両手に日光を浴びるだけで10マイクログラムのビタミンDがつくられます。
今の季節だと1時間必要になりますが、30分でも5マイクログラムできます。ビタミンDをつくるため、ある程度は日光に当たることも心がけて下さいと記事には書いてありました。

配信 Willmake143

アントニオ猪木さんが闘っていた病

2022-11-18

アントニオ猪木さんが闘っていた病10月に79歳で亡くなったプロレスラーのアントニオ猪木さんが病床で闘っていたのは、「全身性アミロイドーシス」という疾患です。
異常を起こした体内のたんぱく質が臓器などの機能を奪う病気で、国の難病に指定されていて、高齢化の進展とともに増えつつあると2022年11月16日の毎日新聞が伝えています。

アミロイドーシスとは、アミロイドと呼ぱれる線維状のたんぱく質が、全身のさまざまな臓器に沈着し、体の異常を起こす病気の総称です。
正常なたんぱく質が何らかの原因で複雑にからみ合い、水に溶けにくい「ごみ」となって体にたまります。詳細なメカニズムは分かっていません。
アミロイドは分子構造がナイロンと似ていることから、「ナイロン蓄積病」と呼ばれることもあります。
例えるなら、からみ合ったナイロン製の漁網が体の中にたまっていく、といったイメージです。

正常なたんぱく質が、なぜ「ごみ」になるのか。国際アミロイドーシス学会理事長などを歴任した長崎国際大薬学部の安東由喜雄教授は「老化の進展と密接に関わっている可能性がある」と指摘しています。
最近の研究では、80歳以上の10〜20%にアミロイドがたまり、加齢とともに症状が起こることがわかってきたそうです。

アミロイドーシスはこれまで30種類以上が確認されています。
最も知られているのは、認知症患者のうちおよそ7割を占めるアルツハイマー病で、「全身性」はトランスサイレチンというたんぱく質が原因となるのに対し、アルツハイマー病はアミロイドベータが引き起こします。


アントニオ猪木さんが闘っていた病高齢化の進展とともに増加しており、「110歳以上で亡くなった世界各国の6人を調べた結果、死因はがんや心臓病、脳卒中などではなく、全身性アミロイドーシスだった」ということが08年の米科学雑誌サイエンスに掲載されました。

国内では、双子の長寿姉妹「きんさん、ぎんさん」で知られる、蟹江ぎんさん(01年に108歳で死去)も「全身性」にかかっていたとされます。
「がんなどの病気を科学的に克服できたとしても、高齢化する人類に最後に立ちはだかるのはアミロイドーシスではないか」と安東教授は指摘します。
安東教授は「人間の寿命が急速に延びる一方で、老化で生じるたんぱく質のごみ(アミロイド)の処理に、人間の進化が追いついていない」と指摘。
「人生100年時代を迎える中、アミロイドーシスは21世紀の疾患。決して特別な病気ではない。根本的な治療方法の確立を急ぐ必要がある」と話しています。

配信 Willmake143

帯状疱疹が増加

2022-11-01

帯状疱疹が増加80歳までに約3人に1人がかかるといわれる帯状庖疹。原因は多くの人が子供のころにかかった水疱瘡です。


帯状疱疹が増加この病気を引き起こす「水痘・帯状庖疹ウイルス」は、水疱瘡自体が治った後も脊髄などの神経節に潜んで生き続けているそうです。
「加齢や疲労などで免疫力が低下すると、神経節中のウイルスが急激に活動を始め、増殖し発症する」と愛知医科大学皮膚科の渡辺大輔教授は説明しています。

宮崎県の大規模疫学調査によると、発症率は50代以降急激に増え、40代までは年に1000人に3人程度であるのに対し、50代ではそれが約6人に、70代では10人を超えると2022年10月29日の日経新聞が伝えていました。


帯状疱疹が増加帯状庖疹を早く治すには早期発見と早期治療がカギとなります。気づかずに治療が遅れると重症化を招きます。
「通常抗ウイルス薬と痛み止めを組み合わせた治療を行うが、抗ウイルス薬は早く使うほど効果が出やすい。皮膚症状が出て3日以内が望ましく、遅くとも5日以内に服用する必要がある」と岩手医科大学皮膚科学講座の天野博雄教授は話しています。


帯状疱疹が増加帯状庖疹の予防や重症化、後遺症を防ぐためにも有効なのが帯状庖疹ワクチンだそうです。
自身もワクチン接種を受けたという渡辺教授は「患者さんの苦しむ姿を見て、ワクチンを受けない理由はなかった」といっています。

現在、従来の弱毒化した生ワクチンと20年に発売された不活化ワクチンの2種類があります。
不活化ワクチンは生ワクチンに比べやや副反応が出やすく、2回の接種が必要で高額だそうです。一方で抑制効果が高く、免疫が落ちた人でも使えるとのことです。

配信 Willmake143

目、歯、骨 60代からの元気を支える3つの鍵

2022-10-27

目、歯、骨 60代からの元気を支える3つの鍵婦人公論2022年11月号の特集は「目、歯、骨 60代からの元気を支えるつの鍵」でした。
大阪大学大学院予防歯科学教室の天野敦雄教授は、入れ歯とインプラント、どちらを選ぶべき?というところでは、こう述べています。

「どちらにもメリット、デメリットがあるため好みの問題と言えますが、『婦人公論』世代のインプラントには、気をつけるべき点があります。
インプラントは入れ歯に比べ、噛み心地がいいのが特徴です。しかし、手術で顎の骨に人工歯根を入れ、その上に人工歯を装着するため、健康なほうが望ましいこと。また、接続部周辺が歯周病になりやすいという欠点があります。
認知症など要介護になった場合は、自分で歯を磨けなくなることもありますよね。たとえ家族や介護士がケアをしてくれたとしても、磨き残しは避けられません。結果的に、インプラントの接続部周辺が歯周病になった時に、人工歯根は抜きにくく、処置が難しいのです。
60代、70代でインプラントを検討しているのであれば、食事をおいしく食べることを優先するか、その先の認知症など介護リスクに備えて断念するか。コストも踏まえてよく検討してみたほうがよいでしよう」。

食べることは生きる喜びだという人も多いはずです。食べ続けるためには、口腔内の健康維持が欠かせません。
そこで、在宅介護を受ける人でも利用できる「訪問歯科診療」が注目を集めています。
ふれあい歯科ごとうの五島朋幸先生は25年間も訪問診療を続けてきた、この分野の草分け的存在です。五島先生の現在の訪問診療では、主に入れ歯の調節を行っています。

しかし月に一度ほどは「食べられないので診てください」と、ケアマネや患者の家族から依頼が入ります。
その場合はまず、ちゃんと噛んで飲めるかという「咀嚼能力」と「嚥下能力」のチェックから診療を開始します。


目、歯、骨 60代からの元気を支える3つの鍵「食べられない人が栄養状態を保つために胃ろうにするのはいいけれど、誤嚥性肺炎を起こしたから胃ろうにして、もう二度と口から食べられないというのは間違いです。

たとえば、ケガで長い間寝たきりだった人が、急に歩けばヨロヨロするのが普通でしょう。それを『手をついたからアウト。もう歩いちやダメ』と言っているのと同じ。

むしろ口から食べないと体力が落ちるので、逆に誤嘸性肺炎の危険性が高まります。
胃ろうをうまく使って体力を上げながら、可能なら噛んで食べる量を増やしていくのが理想です」
と五島先生は語っています。

配信 Willmake143

シニアの医療保険のやめ時

2022-10-25

シニアの医療保険のやめ時2022年10月22日の日経新聞に「シニアの医療保険、やめ時は」と題した記事が載っていました。医療保険に入る高齢者が増えているそうです。


シニアの医療保険のやめ時生命保険文化センターの2021年度の調査を基に計算すると、65歳から89歳までの世帯主の医療保険加人率は86%と18年度の74%から12ポイント上昇しています。
特に80代の上昇幅が大きく、85〜89歳では73.8%と27ポイント強上昇しています。
高齢期は一般的に体調を崩しやすいため医療保険で備えを考える人が多いのに加え、高齢でも加入できる医療保険が増えたことが背景にあります。
ただし加入時の年齢が上がると、保険料は高くなる傾向があります。


シニアの医療保険のやめ時ではシニア世代は医療保険への加入をどう考えればいいのでしょうか。ポイントになるのが保険料の負担です。
例えば30代といった若いころに終身型の医療保険に加人済みの人は、契約を継続するのが選択肢となります。保険料の水準が一般的に低く、年齢を重ねても上がらないためです。

終身保障で保険料の払い込みが60歳など一定の年齢で終了する契約の場合も継続した方がいいです。老後に保険料の負担がなくなる半面、保障の続くメリットは大きいからです。
現在のシニア層が若いころに契約した医療保険は5日以上の入院でなければ入院給付金が出ないなどの制限がある例が少なくないが、短期入院の費用は貯蓄で賄えることが多いため、最新の商品に加人し直す必要性は薄いです。

一方、慎重に考えたいのが医療保険の保障が切れる場合です。期間10年などの定期型に加入していて定年退職前後に更新時期を迎えたり、60代で退職して勤務先のグループ保険を脱退したりするなどして、新たに医療保険への加入を考える人は少なくありません。

こうした場合に契約を更新したり、新たに加入したりすると保険料が高額になりやすく、家計を圧迫するほどの金額になるなら、保険料を貯蓄に回して医療費に備えるほうがいいです。
公的医療保険の保障にも目配りしておくことが大切です。

配信 Willmake143

「運転脳」を鍛える

2022-10-23

「運転脳」を鍛える車の運転に必要な能力は高齢になるほど衰え、事故のリスクが高くなります。
そこで、認知症の予防・改善にも有効な取り組みを行ない、脳と体の機能低下を防ごうという記事が週刊ポスト2022年10月21日号に載っていました。

「運転脳」は、運転に必要な認知・判断・操作に関わる脳の働きを表わした言葉で、鳥取大学医学部認知症予防学教授の浦上克哉医師が理事を務めるNPO法人「高齢者安全運転支援研究会」が定めたものです。


「運転脳」を鍛える高齢になると認知機能が低下し、運転技術の衰えを自覚して運転免許を返納する人も少なくありません。

しかし、車の運転をやめることで行動意欲が低下し、認知症リスクが高まる可能性があることが、国立長寿医療研究センターの研究で発表されています。

長く運転を続けたいなら慎重な運転を心がけるだけでなく、脳と体を鍛え、認知機能(運転脳)の低下を防ぐのが大事です。

まずは自分の「運転脳」の衰え具合を確認し、対策を行ないましょう。

配信 Willmake143

100歳の秘密

2022-10-19

100歳の秘密東京大学大学院の中川恵一特任教授が、2022年10月17日の毎日新聞のコラムの中で100歳の秘密について書いていました。
「センテナリアン(centenarian)」という言葉をご存じでしょうか。100歳以上の長寿者を指す英語で「1世紀以上を生き抜いた」という意味があります。「百寿者」とも呼ばれます。

センテナリアンの数は、老人福祉法が制定された1963年には全国で153人でした。
しかし、1981年に1000人を超え、1998年に1万人を超えました。2012年に5万人を突破し、今年は9万526人(前年比4016人増)で、初めて9万人を超えました。
ゆとりを持って100年を生き抜くには、ある程度のお金も必要ですが、なんといっても、「100年もつ身体」が第一です。
センテナリアンを対象とした全国調査によると、野菜・果物、肉、乳製品、魚などを好き嫌いなく食べる傾向がみられ、体重当たりの摂取カロリーが70歳の人と同等という調査結果が出ています。


100歳の秘密もっとも、センテナリアンが病気知らずというわけではありません。東京都内に住む100歳以上の約300人を対象にした調査では、ほぼ全員が何らかの病気を持っていました。
最も多かったのは高血圧で、約6割が患っていました。一方、糖尿病の患者はわずか6%でした。70代の糖尿病の罹患率は2割程度ですから、センテナリアンに、いかに糖尿病が少ないか分かります。糖尿病が少ないことが、「人生100年」のポイントの一つといえるでしょう。

センテナリアンにはがんが驚くほど少ないことも分かりました。がん細胞は私たちの体内で毎日多数発生しており、その数は加齢とともに増えていきます。
しかし、免疫細胞が水際でがん細胞を退治してくれています。この免疫の働きがセンテナリアンでは強い可能性があります。
がんを2割増やす糖尿病がセンテナリアンに少ないことも、がんが少ない理由かもしれません。

がんが死因に占める割合は、年齢とともに高くなっていきますが、男性では65〜69歳がピークで、この年代では、がん死亡は死因全体の半分弱を占めます。
女性では55〜59歳がピークで、死亡の6割近くが、がんによるものです。がんで死亡する割合は、男性では70代以降、女性では65歳以降に低下していき、100歳以上になると1割にもなりません。
心臓病、肺炎、脳卒中、老衰といった、がん以外の病気が原因で死亡する割合が高くなるからです。
国の指針でも、がん検診の受診を「特に推奨する」年齢を69歳までとしています。センテナリアンをめざすなら、70歳までにがんで死なないことが大切でしょう。

配信 Willmake143

脚の動脈硬化に要注意

2022-10-10

脚の動脈硬化に要注意動脈硬化で血管が詰まる病気というと心筋梗塞や脳梗塞を思い浮かべがちですが、もう一つ覚えておきたい病気があります
脚の動脈硬化が原因の「下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)」です。

ASOを初めて聞く人も多いはずです。旭川医科大学外科学講座血管外科学分野の東信良教授は「高齢者人口の増加に伴い近年、患者数が増えているが、病気の認知度が低く、治療が遅れる人が少なくない」と2022年10月8日の日経新聞の記事の中で述べていました。
今年3月、日本循環器学会と日本血管外科学会が合同で改訂した「末梢動脈疾患ガイドライン」には「市民・患者への情報提供」と題した章が新設されたそうです。
研究班班長の東教授は「医療従事者を対象にしたガイドラインで一般向けの情報発信を行うのは珍しい。この病気のことをぜひ知ってほしい」と話しています。


脚の動脈硬化に要注意ASOは動脈硬化で脚の血管が細くなったり詰まったりして、歩行に支障を来す病気です。
脚の動脈硬化が進めば心臓や脳の血管でも同じことが起きている可能性が高い。

関西ろうさい病院(兵庫県尼崎市)第三循環器内科の飯田修部長は「脚の動脈硬化がある人の約半数が心筋梗塞、約30%が脳梗塞を合併し、これらの病気で命を落とすことも少なくない」と説明しています。


脚の動脈硬化に要注意セルフチェックができます。できれば休まずに1kmほど歩いてみる。
いつも同じくらいの距離で脚の筋肉が痛くなれば、ASOの可能性があります。

動脈硬化は長い時間をかけて進むため、生活習慣がものをいいます。
東教授は「人生100年時代、年をとっても自分の足で歩けるよう、若いころからよく歩く習慣を身につけ、喫煙や脂質、高血糖など血管に蓄積する害を遠ざけておくことが重要だ」と訴えていました。

配信 Willmake143

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