10月, 2015年
「腸」免疫で10歳若返る
健康上の問題で、日常生活が制限されることなく生活できる期間のことを“健康寿命”といいます。
いま、健康寿命を決める切り札として注目されている「腸免疫」について、女性月刊誌 家庭画報の2015年11月号が特集していました。
ウィルスや細菌、がん細胞など体にとって有害なものを攻撃する免疫細胞の6割が、腸管に集まっていることが明らかになっています。この「腸管免疫 系」と呼ばれる免疫機能が活発に働くことによって、さまざまな病気のリスクを下げ、健康寿命を延ばすことにつながると考えられているそうです。 50代の腸内環境が高齢期の健康を左右すると書かれていました。
配信 Willmake143
口まわりの老化のサイン
ちょっとした滑舌の悪さや食べこぼし、飲み物にむせるといった口まわりのトラブルが、高齢者の体が弱っていく最も早いサインだという記事が、 2015年10月8日の毎日新聞に載っていました。
東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢准教授らの調査によって、口まわりの健康と全身の状態との関係には科学的な裏付けがあることが分かったそ うです。
飯島准教授は「軽微な口の弱りは、全身の虚弱の “上流” に当たる。この段階で対策を講じれば、“ささいなトラブル” だからこそ元に戻したり、機能を維持したりできるはずだ」 と語っています。
「硬い物が食べにくい」 「液体でむせる」 「口が乾く」 といった口まわりの不調の放置が、「噛めない」 「やわらかい食べ物を選ぶ」 「噛む機能の低下」 につながり、この悪循環が、栄養状態の悪化を生むことになります。
まさに、衰えが衰えを呼ぶ形です。口まわりのちょっとしたトラブルへの対策は、まずは、かかりつけ歯科に相談して指導を受けることが大切だと記事 には書かれていました。
配信 Willmake143
早食い、なぜ良くないの?
早食いの人は、太りやすい。最近の研究で分かってきたその太りやすさについて、2015年10月3日付の日経新聞で、佐田節子さんが伝えていま した。
早食いの人が肥満になりやすい主な原因には、2つあります。一つはよく噛まずに飲み込むので、脳が満腹感を覚える前に食べ過ぎてしまうこと。もう 一つは、食事量は同じでも、早食いの場合は、食べ物の消化や吸収などに費やされるエネルギーが低いことの2つです。
食べ物の消化や吸収などに費やされるエネルギーのことを食事誘発性体熱産生(DIT)というそうです。食べることはエネルギーを摂取することであ ると同時に、エネルギーを使う行為でもあります。
「体重60kgの人が1日3食よく噛んで食べると、食後にDITとして生じるエネルギー消費量は早食いの人の場合よりも年間で約1万1000キロ カロリー多く、体脂肪に換算すると1.5kgほどに相当する」 と東京工業大学社会理工学研究科の林直亨教授が記事の中で語っていました。
これは、早食いの人は他の条件が変わらなければ、逆に1.5kgの脂肪がつくということです。早食いは糖尿病とも密接な関係があります。記事に は、早食いの習慣を改めるための7カ条が紹介されていましたので、参考にして下さい。
配信 Willmake143
川島なお美と北斗晶、こんなに違った医師の説明
日経メディカルの内山郁子記者が書いた 「川島なお美と北斗晶、こんなに違った医師の説明」 という文章が、2015年10月5日に日経メディカルOnlineでアップされました。
1年ほど前から、「闘病ブログ」 というジャンルのブログを読み始めた内山記者は、医師から、がんを告げられた時の状況をつづった川島さんのブログと北斗さんのブログを読み比べて、もし私 なら、北斗さんの主治医のような医師から告知を受けたいと思ったと書いています。
二人のブログに書かれた医師の言葉は、川島さんが受け取った言葉であり、北斗さんが受け取った言葉なので、実際に発せられた言葉やそこに込められ たニュアンスはこの通りではなかったかもしれないとした上で、二人のブログを引用していました。
内山記者が、普通の患者がつづった闘病ブログを読んでいると、北斗さんの主治医のような医師もいれば、この治療をしないならこの病院では診られな いと突き放す医師、希望の芽を摘む医師と実に様々な医師が登場するそうです。
記事は「人はいつか患者になる。そのとき皆様はどんな医師に出会いたいだろうか」と結ばれています。
配信 Willmake143
高齢者の運転免許
高齢ドライバーによる高速道の逆走や交通事故が増えています。
今年1月7日には、東京・板橋区で、茨城県に住む83歳の男性が軽自動車で首都高速を逆走し、大型トラックなどに正面衝突する事故を起こし、亡く なりました。
男性は認知症だったということです。亡くなった男性の友人のひとりは 「よく一緒にお茶を飲み、話をしたよ。話をしていて、すぐに忘れる。同じことを何度も聞くから、これはおかしいと思って、一度病院に連れていったことがあ る」 と事故後に語っていました。
こうした事故を防ぐための記事が週刊朝日2015年10月2日号に載っています。
記事の中で、高齢者の運転に詳しい月刊誌 JAF Mateの鳥塚俊洋編集者は、こう述べていました。
「高齢化に伴い、高齢者による事故が増えるなか、相手に傷を負わせ、死亡事故につながったら、本人はもとより、家族も責任を問われます。そんな時 代が到来したにもかかわらず、車の運転についてはどこに相談したらいいかわからない、という当事者、家族が多いのが実情なのです」
高齢者自身や家族が 「おかしい」 と気づくことが事故を防ぐ一歩となります。週刊朝日で連載中のマンガ 「ヘルプマン!!高齢ドライバー編」 が単行本化されました。
タイトルは “2022年には65歳以上のうち運転免許保有者は77.5%。つまり高齢者のほぼ全てがドライバーになる!” です。身近に高齢者がいる方には、おすすめの本です。
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