1月, 2020年

たんぱく質ファースト

2020-01-26

たんぱく質ファースト
たんぱく質ファーストいま老年期の「フレイル(虚弱)」が問題となっています。加齢により筋力が失われ、身体機能や認知機能が低下、心身ともに衰える状態のことです。そんなのまだまだ先のこととお考えですか?

女性の50代前後は筋肉量が急降下する、筋肉の曲がり角です。更年期を境に、筋肉をリザーブできる食事へとシフトチェンジするために婦人画報の2020年2月号は、健康長寿に欠かせない筋肉を育むための栄養の記事を載せていました。

「全身で使われている糖の70%は筋肉で燃やされます。筋肉をうまく使えば、どんな人でもスリムな体形を維持できるのです。
いま、筋肉の効用が次々と明らかになっています。たとえ70歳以上の高齢者でも、運動をすれば脳の海馬が大きくなり、記憶力がよくなるという研究結果もあります。
つまり筋肉をつければ、脳、骨、メンタル、糖代謝、免疫……すべてが好循環になるというわけです。だから筋肉の材料=タンパク質を十分に摂る必要があるのです」と京都大学名誉教授の森谷敏夫先生は言っています。


たんぱく質ファースト


たんぱく質ファースト

配信 Willmake143

がんでも食べられる

2020-01-22

がんでも食べられる
がんでも食べられるがんの手術や抗がん剤の使用によって食が細くなることがあります。食べられない原因はさまざまですが、栄養が足りないと体力の回復が遅れ、治療にも影響が出ます。
そうした状況でもおいしく食べられる食事を研究し、料理教室で普及を図ってきた国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)が、その成果を基に症状別レシピ検索サイトを公開、活用を勧めていると2020年1月20日付の西日本新聞が伝えていました。

近年、通院しながら治療をする人が増えており、食事の問題がご家庭で発生するようになりました。
さらに、がんに罹患しても「がんと共存する」時代になってきたことから、治療中のみならず治療後もがんと共に生活する上で、食事に関する悩みも多様化しています。


がんでも食べられるがん患者さんは高齢者に多く、食事作りを担う配偶者も高齢である場合や、ご家族を亡くされた方が一人暮らしをしているケースも増えてきました。
一方で若い世代のがん患者さんは就労や育児との両立といった問題を抱えながら、自分の食事とは別に家族の食事にも対応しなければならない、という切実な状況があります。
がん治療には食事で体力を維持することがとても大切で、「体力がないと、抗がん剤の副作用が強くなり治療を中断せざるを得なくなる場合がある」と東病院がんサポーティブケアセンターの全田貞幹副室長は言っています。

同時に、食べられないことで生活の質が制限されます。何が食べられるのか、食べていいのかが分からないと、例えば知人とのランチに行けなくなったり、仕事の会合に出られなかったりします。
外見では分からないため、患者は一層悩むことになります。料理教室の目的は栄養摂取や調理のノウハウを教えることだけではないそうです。

「食卓での会話やコミュニケーションの楽しみを取り戻してもらう。こうしたら食べられますよ、と最初の一口をお手伝いしたい」と東病院の千歳はるか栄養管理室長は言っています。
病院の管理栄養士が提案し、試作しては改良を重ねてきたレシピは1300品を超えています。
千歳さんによると、がん症状別レシピ検索サイト「CHEER!・(チアー)」は、症状、主菜・副菜などの料理区分、食材、フリー語句の4種類の検索が可能です。
例えば症状は、食欲不振、吐き気・嘔吐、味覚変化、口内炎・食道炎、下痢、便秘、消化器手術後、貧血の八つから調べられます。
検索結果の料理のページでは詳しい作り方のほか「一度に2品、体調が優れないときでもつくりやすい」「味が薄く感じる人向けの1品」「酸味が効いて、吐き気があってもさっぱり」などのコメントが付いています。
現在は100品目ですが、今後の反響や寄せられた意見に応じて追加、充実させていく方針だそうです。

配信 Willmake143

認知症の第一人者が認知症になった

2020-01-13

認知症の第一人者が認知症になった
認知症の第一人者が認知症になった2020年1月11日に放送されたNHKスペシャルは、自ら認知症であるという重い事実を公表した認知症医療の第一人者 長谷川和夫先生(90)を取り上げていました。
「長谷川式」と呼ばれる早期診断の検査指標を開発、「痴呆」という呼称を「認知症」に変えるなど、人生を認知症医療に捧げてきた長谷川先生とその家族の姿をNHKはこの1年記録し続けてきました。
認知症専門医が認知症になったという現実をどう受け入れ、何に気づくのか。人生100年時代を迎え、誰もが認知症になりうる時代。長谷川先生が気づいた新たなメッセージを届け、認知症新時代を生き抜くための「手がかり」と「希望」を紡ぐ番組でした。


認知症の第一人者が認知症になった日経Gooday2020年1月特集には、国立長寿医療研究センターの遠藤英俊先生が、最新の研究結果を基に認知症予防について解説していました。
手軽でありながら、認知症予防に効果が期待できる娯楽としてカラオケが挙げられていました。

カラオケは何よりストレス発散になります。不安で落ち込んだ気分を解消することは、認知症のリスク要因を減らすことにもつながります。
国立長寿医療研究センターで行っているピアノに合わせて歌うなどの音楽療法は、認知症に伴って現れる多動、徘徊、不安・焦燥、アパシー(無気力状態)などの行動・心理症状(BPSD)の改善に有効だったそうです。
また、声を出すことで喉の機能が鍛えられるため、誤嚥防止にも効果があります。
誤嚥性肺炎を防ぐことが健康長寿につながることはいうまでもありません。


認知症の第一人者が認知症になった年齢を重ねてくると、最近のことは忘れても、昔のことは鮮明に覚えているという場面が増えてきます。しかし、昔を思い出すことは、決して後ろ向きの行為ではありません。
過去を振り返ることは、忘れかけていた記憶を想起させ、脳の「前頭前野」を活性化する働きがあります。
そうした考えのもと、懐かしい写真や生活用具などを使い、過去に思いをめぐらすことで、現在そして未来に目標や夢を持とうと開発された心理療法が「回想法」です。
カラオケ、麻雀、昔話といった意外なモノが認知症予防につながるとしたら、活用しない手はありません。

配信 Willmake143

冬の室内、乾燥を防ぐ

2020-01-08

冬の室内、乾燥を防ぐ
冬の室内、乾燥を防ぐ2020年1月4日付の朝日新聞が、湿度をコントロールして健康で快適に過ごす方法を紹介していました。
室内が乾燥していると、かぜやインフルエンザにかかりやすいといいます。その理由を、東京医科歯科大の瀬戸口靖弘特任教授は二つ指摘しています。

一つは、病気の原因となるウイルスが空気中を漂いやすくなるからです。
空気が乾燥しているとウィルスの空気中の浮遊時間が長くなり、感染リスクを高めてしまうというわけです。

二つめは体のバリアー機能の低下です。
感染経路となる鼻やのどの内側は粘液で覆われています。ウイルスが粘液についても、細かな体毛が動いて侵入を防いでいるのです。
しかし部屋が乾燥していると粘液が蒸発して少なくなり、免疫の機能が低下し、風邪やインフルエンザに感染しやすくなるというわけです。


冬の室内、乾燥を防ぐ一方で[湿度が高くなり過ぎるのも注意したほうがいい]と瀬戸口先生は指摘しています。
暖かく湿った環境ではカビが繁殖しやすく、胞子を吸い込むと過敏性肺炎になることがあるからです。
瀬戸口先生によると、室温が25度のとき湿度は50%程度が理想的な目安だそうです。

ガスや灯油を燃やすストーブは排気に水蒸気が含まれるので乾燥を抑えられますが、エアコンを使う時は加湿器を併用するとよいと書いてありました。
加湿器は大きく3種類あります。水を細かな粒にして飛ばす「超音波式」。「加熱式」は水をヒーターで水蒸気にする仕組み。ぬれたフィルターに風を送り蒸発させる「気化式」。
ほかにも、室内に洗濯物などを干すことで加湿できます。また、窓に厚手のカーテンをかけると部屋の空気と窓からの冷気が遮断されて結露が発生しにくくなります。組み合わせて活用することをすすめていました。 

配信 Willmake143

唾液力

2020-01-07

唾液力
唾液力人生100年時代、病気を未然に防ぎ、清々し心と健やかな体で毎日をタフに生き抜くには、自らを助ける智慧を少しでも多くもっていることが大切です。
婦人画報2020年1月号は “100歳佳人” に必要な12のちからとして、初回は「唾液力」を取り上げています。


唾液力さまざまな研究成果によって、いま急速に唾液の力が解明されてきています。
「唾液力とは量だけでなく、質も含めた唾液の総合的な健康具合のことです。唾液中には、健康に大切な成分がわかっているだけで100種類以上。想像以上に機能性の高い液体なのです」と神奈川歯科大学大学院の槻木恵一教授は言っています。


唾液力いま注目されているのは、唾液腺から産出されるBDNFという成分です。
BDNFは脳の神経細胞をストレスなどのダメージから守り、脳神経細胞の栄養となり、記憶を司る脳の海馬で多く見られます。
ストレス発生時には海馬での量が一時的に減少しますが、唾液や血中濃度は逆に上昇し、脳のストレス耐性を回復、強化する成分となるそうです。
「BDNFの減少は認知症やうつ病の発症リスクになります。逆にBDNFの産出量を増やせば認知症、うつ病の予防効果も期待できます」と槻木教授は述べています。

健康な成人の唾液量は、1日1000〜1500ml。人間が1日にかく汗の量が500〜1500mlとされていますから、唾液は平常時でも、酷暑の中で汗だくになったときの汗と同じくらいの量が出ていることになります。水分をこまめに摂ることも大切です。

さらに、唾液中に最も多く含まれている成分IgAを増やすことは、唾液の質を高めるためにも重要。
抗菌物質IgAは、体の免疫力を高め、虫歯や歯周病、誤嚥性肺炎、風邪、インフルエンザなどの感染症予防に重要な役割を担っています。
その方法として有効なのは、乳製品を毎日継続して食べること。特にヨーグルトが効果的。唾液中に含まれる抗菌物質IgAの濃度を高める作用があるからです。
根菜類、海藻などの食物繊維や、ぬるめのお湯で抽出した緑茶にも唾液中のIgAを増やす作用が確認されています。

配信 Willmake143

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