健康の入り口-ふじもと歯科医院
アルツハイマー病の意外な引き金
日経サイエンス2022年2月号の特集は「発病を阻止せよ アルツハイマー病 最初に起こる3つの異変」でした。
認知症を引き起こすアルツハイマー病。脳にアミノロイドという異常なタンパク質が蓄積するために神経細胞が死滅することによって起きると考えられ、このタンパク質を除去する治療薬の開発が進んでいます。
でもその期待は外れ、病気の進行を食い止める薬はいまだ存在していません。アルツハイマー病などの認知症は血液脳関門と呼ばれる脳の保護フィルターの機能不全によって引き起こされているのかもしれないということが特集記事で紹介されていました。
◆脳内の血管には「血液脳関門」と呼ばれるフィルターがあるそうです。血液中の酸素や重要な栄養素を脳細胞に到達させる一方、神経細胞を傷つける恐れのある病原体や特定の血中タンパク質をブロックしている関門です。
◆ストレスや加齢によって血液脳関門が損傷して正常に機能しなくなることが研究によって明らかになっています。その結果,血中タンパク質「アルブミン」の脳への侵入が生じ,アルツハイマー病につながっている可能性があるといわれています。
◆アルブミンの侵入によって引き起こされる一連の反応を阻止すると、年老いたマウスの脳は若返リ、健康を取リ戻すことがあるそうです。

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いのちの講義
婦人画報2022年2月号に、東京大学医学部附属病院放射線科特任教授の中川恵一先生の「いのちの講義」が載っていました。テーマは「がんもコロナもそのリスクをどう捉えるかが試されている」です。
この地球のすべての地域が巻き込まれた、新型コロナウイルス感染症という災禍。
それは、それぞれの国の民族性を映し出すリトマス試験紙なのかもしれません。
「そういう側面は確かにあると思います。そして、今回、日本人がこのようにリスクの軽重を判断できなかったことの根本に、ヘルスリテラシーが非常に低い、という問題があることも指摘したいですね」と語っています。
近年耳にするようになったヘルスリテラシーという言葉。医療やヘルスケアに関する情報を正しく選び取り、自らの健康に生かしていく力を指しています。
「日本は先進国のはずですが、ヘルスリテラシーの国際比較調査では、なんと最下位です。
途上国であるミャンマーにも負けてしまっている。ヘルスリテラシーが低い人ほど健診や予防接種を受けず、体の不調にも気づきにくい。結果的に死亡率が高いことも判明しています。
たとえば、乳がん。自分で胸を触ってしこりがないかを探すセルフチェックの有効性は、多くの女性が認識しています。
ところが実際に行っている人は1割未満。自治体から乳がん検診の案内も届いているはずですが、受診率は4割にとどまっています。
欧米では8割の女性が受診しているのに。がんを早期に発見するためには、2年に1度、必ず健診を受けるべきです。
だからといって高価な人問ドックに入る必要はありません。日本の健診制度は世界に誇れるもので、要は、しっかりとエビデンスのある検査には、国がお金を出しましょうという考え方。
ところが、無料やら1000円やらで受けられる検査なんて、どうせ大したことないだろうと思っている人が非常に多い。事実はまったく逆で、“最新”を謳う検査はエビデンスが十分ではないから、国が補助しないのです。
こんなところにも、日本人のヘルスリテラシーの低さが表れています」と中川先生は述べていて、最後にこう続きます。
「結局コロナウイルスは、よくも悪くも私たちの社会のありのままの姿をむき出しにしました。
そうして見えたものを、どう自覚し、変えるべき部分を変えていくのか。そのことをいまこそ考える時でしょう。
たとえこのウイルスが収まっても、数年後には次の危機、新たな“新型ウイルス”がやって来るかもしれないのですから。
そして僕は、このコロナ禍にもよいことはあったと思っています。それは、デジタル化と都市化が進行して生死の実感が乏しい時代に、日本人が死を思い出したこと。
死を意識することは、決して悪いことではありません。いまこの瞬問にも、私たちの肉体は老化し、死に向かっている。だからこそいまを大切に生きなければいけない。この災禍はそのことを日本人に教えているのだと思います」。
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糖質中毒
2022年1月20日に文春新書として「糖質中毒~痩せられない本当の理由」が出版されました。
著者は、ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで糖尿病合併症の原因であるAGEの研究を行なってきた牧田善二先生です。
著者によれば、肥満になる原因はカロリーではなく「糖質」。食べる量を減らしたり激しい運動をしたりするだけでは効果がないのはそのためで、本当に効果的なのは「糖質」とは何かを理解し、適切な摂取をこころがけることだといっています。
でも現代社会は甘い清涼飲料水やスナック菓子などそこら中に糖質が溢れており、気をつけないと糖質を摂りすぎてしまいます。
新書のはじめには次のように書いてありました。
「糖質とは、砂糖など甘いものだけを指すのではありません。肥満者をつくり上げている糖質の大半は、ご飯、パン、麺類などの炭水化物です。
実際に、肥満者のほとんどはご飯や麺類が大好きです。とはいえ、彼らがそれを太るまで食べてしまうのは、単に食い意地が張っているからではなく、食べずにいられない脳になっているからです。
健康診断では、「メタボ」には厳しい目が向けられます。日本人男性は30代から太り始め、中高年になると多くがメタボの指摘を受けますから、もしかしたらあなたも医者から「体重を落としてください」と指導を受けている一人かも知れません。
でも、いくら言われても簡単には減らせず、それどころか年々増えていっているのではないでしょうか。
どうして、痩せることはそれほど難しいのでしょう。あなたの意志が弱いから?
違います。あなたが痩せられないとしたら、それは糖質中毒だからです。中毒を治さない限り、本質的な肥満解消など無理なのです。
私は40年間にわたり、糖尿病専門医として医療の現場に立ち続け、のべ20万人以上の患者さんを診てきました。
そして誰よりも糖質に詳しい医師となりました。そんな私が、最初に明言しておきます。
糖質は、あなたが考えているよりも遥かに恐るべき物質です。糖尿病に縁のない健康な人でも、簡単に糖質中毒になります。そして、それによって太ることはもちろん、知らぬ間に健康を著しく害します」。

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老化の大敵「ゴースト血管」
「見た目年齢が高い群は、見た目年齢が低い群と比較して、女性で平均5歳、男性で8歳、血管年齢が高かった」。朝日新聞系週刊誌・AERAの2022年1月17日号に載っていた記事の一文です。
大阪大学微生物病研究所環境応答研究部門情報伝達分野の高倉伸幸教授は、大手化粧品会社と皮膚と毛細血管の関連について共同研究を行い、マイクロスコープで接写した肌の状態と、毛細血管の状態はほぼ比例するという実例を多く見てきたそうです。
高倉教授は、血管を人体の中の道路に例えています。動脈や静脈が幹線道路なら、毛細血管は県道や市町村道。幹線道路が立派でも家の前の道路がふさがれていれば、社会と隔絶します。
道路が不通でゴミ回収車が来なければ、快適に暮らせません。近隣の道路が機能せず住む人がいなくなれば、ゴーストタウンになります。
「血液の流れが悪く壊れやすくなった毛細血管が、老いや不調、病気を引き起こしている。
毛細血管が本来の役割を果たせずゴーストタウンになってしまう、ということから、ダメージを受けた毛細血管をゴースト血管と名づけました」と高倉教授は述べています。
毛細血管がゴースト化し、その役割が果たされなくなれば、見た目が老け、不調が生じるなど、病気のリスクも高くなります。
最新の研究では、アルツハイマー型認知症との関係も指摘されています。ゴースト血管化の原因の一つは加齢です。
加速させる因子には、高血糖があります。体内で過剰な糖質とたんぱく質が結びつく「糖化」が起こり、体内に焦げのような物質「AGE」が発生すると、毛細血管がAGEを取り込み、細胞の老化を促進する活性酸素が大量に発生するのです。
ゴースト血管は、年を取れば誰でもリスクがあります。でも、予防や改善は可能です。
「血流を良くすることは、ゴースト血管の予防・改善に欠かせない条件です。一番のお勧めは、ウォーキングやスクワットのような下肢の筋肉を鍛える運動です。ふくらはぎの筋肉を刺激するかかと上げの習慣化もいい」と記事には書いてありました。
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ドライマウスの対策
2022年1月15日付の日経新聞に、口の中が慢性的に乾燥し、様々なトラブルを招くドライマウス(口腔乾燥症)についての記事が載っていました。
ドライマウスは主に唾液の減少により起こります。人間が分泌する唾液は通常1日に1.5ℓ程度。抗菌や消化、粘膜の修復、酸の中和などの作用があるため、分泌量が減ると様々な悪影響が出るそうです。
大阪大学大学院歯学研究科の阪井丘芳教授は「唾液の抗菌作用が低下すると、虫歯や歯周病になりやすい。口からの細菌感染で風邪を引きやすく、気管支炎や肺炎になることもある」と警告しています。
唾液の量は年齢を重ねると減っていきます。口の周辺の筋力低下は原因のひとつです。唾液腺は筋肉の動きによって唾液を分泌しますが、加齢で働きが悪くなります。
特に中高年女性は発症しやすいそうです。口周りの筋力低下には「日ごろからよくかんで食べ、舌回し運動などで鍛えれば、年齢を重ねても唾液が出やすくなる」と阪井教授は語っています。
唾液が減る原因は他にもあります。例えぱストレスです。唾液腺は内臓の動きや代謝などをつかさどる自律神経によって調整されています。
リラックスしているときは副交感神経が優位になって唾液の量が増えます。一方で緊張した状態が続けば交感神経が優位になって分泌量が減ってしまうのです。
ストレスによるドライマウスは比較的若い人にもよくみられます。
東北大学の笹野高嗣名誉教授は「新型コロナウイルス禍もあって症状を訴える人が増えたように感じる。環境激変によるストレス、鼻をふさぐマスク着用による口呼吸といった理由が考えられる」と指摘しています。
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膵臓がん 難しい早期発見
2021年12月15日の読売新聞の「安心設計」というコラムで早期発見が難しい膵臓がんを取り上げていました。
膵臓は、消化を助ける膵液や血糖値を調節するホルモンのインスリンを分泌しています。
おなかの奥に位置し、胃や肝臓など他の臓器に囲まれています。がんになっても、自覚症状が表れにくく、早期発見・早期治療が難しいがんです。
国立がん研究センターの推計では、今年の新規患者数は全国で4万4000人だそうです。
5年生存率は12%と低いのですが。抗がん剤などによる薬物治療(化学療法)を手術前後に行うことで生存期間を延ばせるなど、治療の幅は広がっているそうです。
膵臓がんの手術には高度な技術が求められるため、経験豊富な医療機関を選びたいとコラムには書いてありました。
19年に改定された日本膵臓学会の治療指針では、がんを小さくし、再発リスクも抑える狙いで、手術の前に薬物治療を行う「術前化学療法」が推奨されています。
膵臓がんは、高齢者に多く、慢性膵炎や糖尿病などの人、家族に膵臓がん患者がいる人は発症リスクが高いと指摘されています。
都立駒込病院院長の神沢輝実先生(消化器内科)は「化学療法が進歩し、効果を上げている。国立がん研究センターの『がん情報サービス』など、正しい情報を参考にし、治療に臨んでほしい」と話しています。
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ウォーキングだけでは筋力の衰えは防げない
2021年12月4日の日経新聞に載っていた「人生100年時代のフレイル予防講座」の中で、東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢教授は、次のように述べていました。
「筋力や運動機能の衰えは緩やかに進行していくため、自身では気付きにくいものです。「毎日ウオーキングをしているから大丈夫」という人も要注意。
ウオーキングでは自立を支える太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)はなかなか鍛えることができません。
新型コロナウイルス感染症の蔓延による外出控えのなか、体幹部分の腹筋や背筋も衰えている人が増えておリ、転倒リスクの高まリが懸念されます。
運動に苦手意識のない人は、ウオーキングに加えてスクワットなどの上下運動を取リ入れることをお勧めします。
椅子や机に手をつき、足を肩幅くらいに広げてお尻をゆっくりと下ろし、太ももに力が入っていることを感じながら、またゆっくリと元の姿勢に戻る運動を10回繰リ返します。
感染対策に注意しながら出掛けるだけでもフレイル予防に役立ちます。」

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温活しましょう
高齢になると、体が冷えやすくなります。慢性的な冷えは健康の大敵です。
寒さが本番になるのを前に、運動や食事など生活習慣を見直し、体を温める「温活」を始めてみましょうという記事が2021年12月2日の読売新聞に載っていました。
高齢になるにつれ、冷えに悩む人が多くなります。
厚生労働省の国民生活基礎調査(2019年)では、手足が冷える自覚症状のある人は、1000人当たり女性が31人、男性は14人。
65歳以上では女性60人、男性38人となり、75歳以上に限定すると、それぞれ80人、53人まで増えるそうです。
温活とは、身体を温めることにより本来持っている免疫力を上げることです。私たちの体温の平均値は36.89±0.34℃になります。
体温が1度下がると
●免疫力は約30%低下(さまざまな病気にかかりやすく、治りにくい)
●基礎代謝は約12%低下(太りやすく、やせにくい)
●体内酵素の働きが約50%低下(消化能力・エネルギー産生力が低下)
といわれています。
体温が下がりすぎないように維持をしているのは主に筋肉の働きです。
熱生産の約60%は 筋肉によるものですので、運動不足や肥満で筋肉量が少ないと熱生産ができず、体温が低くなります。活発な筋肉をつくり、体温を維持しましょう。
また、偏食や無理なダイエットによって栄養が不足したり、新陳代謝が落ちることは熱生産を 弱めることになりますので、バランスの良い食事を摂取するよう心がけましょう。
血行を良くするビタミンE、栄養素の代謝を助けるビタミンB群、貧血を解消する鉄分、筋肉の 基になるアミノ酸などが効果的です。
一般社団法人・日本温活協会(東京)が認定する「温活指導士」で鍼灸師の川崎真澄さんが勧めるのは湯たんぽの活用です。
容器に入れるお湯は70度前後。抱いてほのかに温かく感じる程度にします。全身に冷えを感じる人はお腹の近くに置くと、内臓から温まり、全身の血流が良くなります。
首の後ろにおいても体温が上昇します。ただし、低温やけどには注意して下さい。
配信 Willmake143
最強の健康野菜
河出書房新社から2021年11月30日に「最強の健康野菜〜ブロッコリースプラウトが体にいいワケ〜」という本が出版されました。執筆者はお茶の水女子大学の森光康次郎教授です。
毎日を健康にすごすためには、3つの原則があります。それは「適度な運動」「十分な休養」「適切な栄養」です。この本では、栄養、とくに食生活に焦点をあてて書かれています。
食生活では、食べ過ぎや偏った食事をせず、バランスよく食べることが、健康を保つための基本となります。
以前から「日本人は野菜不足だ」と指摘されています。厚生労働省では、1日の野菜摂取目標量を350グラムとしていますが、十分に摂れていないのが現実です。
そんななか、近年注目されているのが「発芽野菜(スプラウト)」です。
発芽したての状態は、新陳代謝もエネルギーも非常に活発な状態で、その植物が今後成長していくためのさまざまな栄養素がさかんに作られています。
なかでも “最強の健康野菜”と呼ばれているのが「ブロッコリースプラウト」です。なぜ、ブロッコリースプラウトは、 “最強の健康野菜”といわれるのでしょうか?
それは、「スルフォラファン」という、私たちの健康の維持・向上にスイッチを入れてくれる、パワフルな成分がたっぷり含まれているからです。
私たちは歳をとるとともに、さまざまな老化現象に悩まされ、健康を損なうことが多くなります。その要因となっているのが「酸化」「糖化」「慢性炎症」「有害物質」の4つです。
この4つの要因は、私たちが若いときにも体に害を与えていますが、年齢を重ねるにつれて、その影響を抑える力が衰えたり、それまで積み重なったダメージが加速したりして、大きな影響を受けます。
その結果、体の調子が悪くなったり、病気がちになるのです。
結論からいうと、ブロッコリースプラウトに多く含まれる「スルフォラファン」と呼ばれる有用成分には、この4つの要因の影響を抑える力があるのです。
この本では、そのしくみや効果について詳しく説明されてます。
配信 Willmake143
「飲み込み力」がアップする “もも裏伸ばし”
食事をしているとき、「むせやすい」「一度に飲み込める量が減った」など、年齢とともに、飲み込みにくさを感じていませんか。
‟飲み込み力” を簡単にアップできるストレッチなどを季刊誌NHKガッテン!2021年冬号が紹介していました。
飲み込み力が衰えると、誤えんしやすくなったり、それが原因で誤えん性肺炎を引き起こしたりする恐れもあります。
近年、こうした飲み込み力の低下対策として、医療現場などで注目されているのが、‟姿勢の改善” です。
私たちがものを食べるとき、そしゃくしてから食べ物を飲み込みやすい形状にして、食道に送り込んでいるのが「舌」。舌の力の強さを「舌圧」と言い、食べ物を飲み込む力の目安になります。
つまり舌圧が低下すると、飲み込み力が低下してしまうのです。舌圧が低下する原因の1つとして、食事中の姿勢が関係している場合があります。
姿勢が前かがみになっていると、舌が下に引き込まれ、うまく飲み込めない状態になってしまうのです。
舌がうまく働くためには、“良い姿勢” で食事をすることが大切です。
ただし姿勢は、意識してもなかなか治らないものです。そこでおすすめなのが、食事前に “もも裏伸ばし” をすること。
私たちの体は、頭から足先まで、筋肉や骨を介して連動しています。
そのため、もも裏の筋肉を伸ばすと、もも裏とつながっている骨盤が前傾。すると、脊柱や胸骨、筋肉が連動し、舌(舌骨)につながっている筋肉がゆるみます。
これによって、舌がうまく機能するようになり、舌圧がアップ。飲み込み力を取り戻すことができると考えられるのです。
ただし飲み込み力の低下は、ほかに口まわりの筋力低下や、首の筋肉の硬さなど、さまざまな原因が考えられます。
医師などと相談したうえで、おためしください。
配信 Willmake143
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