健康の入り口-ふじもと歯科医院
血栓症リスク
女子栄養大学の月刊誌・栄養と料理の2021年8月号の特集は「血栓症を防ぐには?」でした。新型コロナウイルス感染症と「血栓」のかかわりについて関心が高まっています。
本来、血栓は止血の役目を担うものですが、体の状態が悪くなると「病的血栓」が増え、「血栓症」を引き起こします。
血栓とは、心臓や血管内にできる「血のかたまり」。血管壁が傷ついたときに出血を防ぐためにできるもので、血栓の本来の役目は「止血」です。
新型コロナウイルス(以下、コロナ)に感染すると、「血管の炎症」が起こって血管が傷つき、血液をかたまらせる働きが強くなり、血栓ができやすくなります。
そのメカニズムは正確にはわかっていませんが、炎症による血管の損傷から血管を守る防衛反応だといえます。
通常、止血の目的でできた血栓は、役目を終えるととけてなくなりますが、なんらかの原因で血栓ができやすくなって生じる「病的血栓」もあって、血管をふさいで病気を引き起こすことがあります。
それを「血栓症」といいます。脳梗塞や心筋梗塞、エコノミークラス症候群(肺血栓塞栓症)などです。
脱水状態になると、血液中の水分が不足して血液粘度が高くなって血流の流れが悪くなり、病的血栓が作られやすくなります。動脈硬化が進んだ状態に脱水が重なると、さらに血栓ができやすくなります。
夏場の脱水に起因する脳梗塞を俗に「夏血栓」と呼びます。動脈硬化のリスクになる高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病がある人や、体内の水分量が少ない高齢者は特に要注意です。こまめな水分補給を忘れずに。
コロナワクチン接種の副反応として、非常にまれに血栓症が起こることが確認されています。原因は研究段階でが、現時点では100万回に12件ほど(約0.001%)の発症率のため、やみくもに心配する必要はありませんと特集記事には書いてありました。

配信 Willmake143
子どもの浴槽での事故を防ぐには

子どもは声や音を立てずに溺れることがある―。
溺れる時は助けを呼びながら手をばたつかせるイメージがありますが、日本小児科学会のチームが未就学児の保護者に浴室で溺れかけたケースについて尋ねたところ、8割以上が声を出さず、3割が音を出さなかったということです。
幼い子どもにまつわる浴室での水のトラブルについて、特徴と対策をまとめた記事が2021年7月21日の毎日新聞に載っていました。
子どもが溺れる場合、海や川を想像しがちですが、意外にも浴室での発生が多いということです。消費者庁によると、2010年12月〜2021年5月に医療機関から寄せられた14歳以下の子どもが溺れたケース100件のうち、74件が家庭での入浴中に起きていました。
また、厚生労働省の2019年の人口動態統計によると、不慮の溺水で亡くなった0〜4歳は17人。うち浴槽で溺れたのが13人に上っています。
日本小児科学会のチームの責任者を務める佐久総合病院佐久医療センター(長野県)の坂本昌彦医師はグラフィックデザイナーらと協力しながら子どもの医療情報をイラストなどを使って分かりやすく伝える活動をしていて、子どもが静かに溺れる事例について全国の学会メンバーと協力して2019年に実態調査してみました。配信 Willmake143
ワクチン基礎知識
新型コロナウイルスのワクチンは、開発時の臨床試験やその後の研究で、重症化の抑制や感染予防に高い効果があることが示されました。ただ、開発時にはまだ流行していなかった、感染力がこれまでよりも強いとされるインド由来の変異株(デルタ株)が、日本をはじめ世界に広がりつつあります。
この新たな変異株にもワクチンは効くのか。接種後はどのくらいの期間、効果が持続するのか。ワクチンの有効性について疑問点をまとめた記事が2021年7月7日の毎日新聞に載っていました。
米ワシントン大は、論文や記事など入手可能なあらゆるデータを使って、ワクチンの変異株に対する有効性を推計し、毎月、公表しています。
6月に公表された推計によると、日本国内でこれまで主流だった英国由来の変異株(アルファ株)に対し、感染しても発症を防ぐ効果はファイザーが91%、モデルナが94%アストラゼネカが74%。
感染そのものを防ぐ効果は、ファイザーが86%、モデルナが89%、アストラゼネカが52%だったそうです。
世界中で新たな脅威となりつつあるデルタ株などに対し、発症を防ぐ効果はファイザーが81%、モデルナが83%、アストラゼネカが53%。
感染を防ぐ効果は、ファイザーが77%、モデルナが79%、アストラゼネカが47%でした。
ただ、イスラエル保健省によると、ファイザーのデルタ株の感染予防効果は64%といい、調査によって幅があるとみられています。
ただ、英国のイングランド公衆衛生局は6月、重症化を防いで入院を回避する効果は、ファイザーの96%に対してアストラゼネカは92%であると分析し、いずれも「高い効果がある」と評価しています。
ワクチンの効果は、接種後どのくらいの期間にわたって持続するか。ファイザーやモデルナのワクチンは、2回目の接種から少なくとも6ヵ月間は有効であることが、臨床試験の結果から示されています。ただ、半年後以降も有効かはまだ分かっていないそうです。
配信 Willmake143
日本生まれのスーパーフード 魚肉ソーセージ
長年、食卓で愛され続けている、魚肉ソーセージ。味や栄養面はもちろん、保存食としてもすぐれている、いわば日本生まれの “スーパーフード” として重宝されています。
スーパーやコンビニで手軽に手に入る魚肉ソーセージの魅力をテレビテキスト版のNHKガッテン!2021年夏号で紹介していました。
魚肉ソーセージの魅力の1つが「常温で長期保存できる」ことです。
魚のすり身が練り上がってペースト状になった段階でフィルムに詰められるのですが、その後、専用の釜に入れられ、「高温高圧殺菌」処理をされます。この工程こそが、常温で長期保存が可能になる理由です。
老若男女問わず重宝される魚肉ソーセージのもう1つの魅力は、「食べやすさ」にあります。
あの独特の噛み応えと、硬すぎないフワフワの触感を作り出しているその正体は「油」です。
油には、たんぱく質同士の結びつきを妨げる働きがあります。油が入っている場合、たんぱく質同士の結びつきを邪魔するため結合が弱くなり、気泡同士がくっつき合って大きくなるため適度な弾力がありつつも硬すぎないという、魚肉ソーセージ特有の食感が生まれるのだそうです。
「常温で長期保存が可能」「食べやすい」以外にも、魚肉ソーセージには、うれしい魅力があります。
それは、体づくりには欠かせない「たんぱく質」が豊富に含まれていること。
魚肉ソーセージ1本に含まれるたんぱく質は、およそ卵1個分相当。
老年医学の専門家で、東京大学高齢社会総合研究機構・未来ビジョン研究センターの飯島勝矢教授は「筋肉の低下(フレイル)を防ぐために、魚肉ソーセージはおすすめです」と話しています。

配信 Willmake143
コロナ膝
新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛で、膝の不調を訴える高齢者が増えているそうです。コロナ禍で生まれた新たな悩みへの対処法の一つは、「貧乏ゆすり」だと2021年7月5日の毎日新聞が伝えていました。
健康機器メーカー「オムロンヘルスケア」(京都府日向市)が今年4月、40〜70代の1055人を対象に、外出機会について聞くと、72.2%が「減った」と回答。
70代男性は73.8%、70代女性は83.7%に上っています。また18.3%が「膝に違和感を抱えている」と答えています。
京都大付属病院の青山朋樹教授(整形外科)は、昨年春からの生活様式の変化による不調を「コロナ膝」と名付けました。
家にいる時間が増えることで、座る時間が増える。特に、床に比べ、椅子は座っている時間が長くなりがちです。
青山教授は「長時間、同じ姿勢が続くと、膝が曲がったままになり、関節の周りの筋肉が固まる。
そうすると、動き始めるときに膝への負担が大きくなり、痛みを感じる」と解説しています。
運勣量が減り、膝関節を動かす太ももの筋肉が衰えることで、転びやすくなります。
記事ではコロナ膝を解消するためのストレッチを紹介しています。
膝に痛みがあると、動くのがおっくうになりがちですが、じっとしているのは逆効果です。

配信 Willmake143
噛む力
女性月刊誌・婦人画報には「100歳佳人へのウェルネスレッスン」というコラムがあります。同誌2021年7月号のレッスンタイトルは「噛む力」です。担当医は前・鶴見大学歯学部探索歯学講座教授の花田信弘先生です。
花田先生は「健康寿命を考える人生のなかで最初に発症するのが歯周病と虫歯です。
これらの口腔内の病気の発症は、栄養バランスと大きく関係しています。
炭水化物過多、タンパク質不足の食生活は、歯周病、虫歯のリスクを高めることがわかっています。
さらに歯周病、虫歯で噛む力が低下すると硬いものが食べづらくなり、炭水化物過多とタンパク質不足が進むため、肥満や糖尿病などの生活習慣病に移行します。まさに負のスパイラルです」と話しています。
タンパク質不足の低栄養状態は、骨粗鬆症や全身の筋肉量が落ちるサルコペニア、要介護手前のフレイル(加齢に伴う心身の活力低下)へつながるともいわれています。
世界10万人を対象にした栄養分析でも、総エネルギーの60〜65%を超える炭水化物過剰摂取の人は、心疾患による死亡リスクが高いというデータもあります。
さらに、90歳でこんにゃくが噛める女性は100歳まで生きる人が多く、噛めなかった女性は1000日以内に亡くなっていたとする調査研究を、岩手県歯科医師会が発表しています。
まさに噛む力の維持が寿命と関連することを裏付けた結果です。
花田先生は「人は、噛めなくなると生きられなくなるということです。また歯周病菌とアルツハイマー型認知症との関連も明らかになっています。
歯周病菌のP.ジンジバリス菌の毒素が血液を通して脳内に侵入し、アルツハイマー型認知症の原因のひとつ、アミロイドβの蓄積につながっていることもわかっています」と語っていました。
タンパク質、ビタミンD、カルシウム、抗酸化物質を摂りましょう
歯周病を予防し、咀嚼力を維持するために特に必要な栄養は、タンパク質、ピタミンD、カルシウム、抗酸化吻質です。
いずれも歯のためだけでなく全身の骨や筋肉を維持し、骨粗鬆症やフレイル予防にも重要。
エストロゲンの分泌が低下する更年期以降は、特に意識しましょう。

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人は口から老化する
サンデー毎日の2021年6月20日号に 「人は口から老化する オーラルフレイル万全対策」 という記事が載っていました。寝ている時間や椅子に座りっぱなしの生活が続くと、足腰の筋力は落ちやすい。歩く速度が遅くなり、階段を上るのがつらく、すぐ疲れて休みたくなる。
高齢になると筋肉量も落ちてくるため、あっという間に動けない体になってしまう。これを「フレイル」(脆弱)といいます。
加齢とともに心身の活力が低下し、生活機能が障害され全身が衰える状態のことです。
スポーツ庁では、コロナ禍の運動不足への警鐘として「健康な高齢者が2週間、家の中で動き回らないでいると脚の筋肉量は3.7%減少するという報告があり、これは約3.7年分の老化に相当します」と指摘しています。
口の機能にも同じことが起こる危険があると記事には書かれています。
「口の機能低下であるオーラルフレイル」は脚の筋力ほど急激ではありませんが、噛めない状態を放置する、会話や発声の機会が少ないなど機能を使わないことでいつの間にか低下していきます。
オーラルフレイルは進行すると「食べこぼし」「飲み込めない」「滑舌が悪い」などが日常的になっていきます。
これが「口腔機能低下症」の症状で、噛みやすいものばかり食べるようになり、食に偏りが出てきます。
特に「低栄養」というたんぱく質不足の状態に陥ると、体を作る基となる栄養が足りないので、全身のフレイルを悪化させます。
進行すれば要介護状態となり、死亡リスクも高まります。
フレイル、オーラルフレイルとも、老化の終着駅ではありません。
衰えに早く気づいてケアやトレーニングを行えば、健康な状態に戻る可能性があることもわかっています。
まずは、「口腔機能低下症」の一覧(下記の表)をチェックし、自分の状態を確認してみてください。
配信 Willmake143
軽度認知障害とは
日常生活に支障が出るほどではないが、同世代の平均に比べて物忘れが多い。そんな状態を「軽度認知障害(MCI)」と呼びます。2021年6月19日の日経新聞がMCIの早期発見などを紹介していました。
タレントの名前や読んだ本の題名が思い出せない。こうした固有名詞の記憶が怪しくなるのは加齢とともに誰にでも起こりうることです。ただ「昨夜の食事に何を食べたか」「先週誰に会ってどんな話をしたか」など自らの行動に関する内容、いわゆる「エピソード記憶」を忘れてしまうことが増えたら要注意。認知症の前段階かもしれないからです。
こうした加齢による物忘れと認知症の境界にある状態がMCIです。
認知症専門の和光病院(埼玉県和光市)の今井幸充院長は「日常生活に大きな支障はなく、認知機能の検査もほぼ正常範囲。
しかし記憶力などが明らかに年齢の平均より劣っている状態と考えてほしい」と説明しています。
今井院長は「MCIの4割以上がアルツハイマー型認知症に移行する。何より早期発見が重要だ」と指摘しています。
アルツハイマー型認知症は現状では完治できません。
ただMCIの段階で発見して対策をとれば、進行を遅らせることも可能になってきたということです。
進行を遅らせるためには生活習慣の改善も欠かせません。
曰々の食事でも炭水化物の過剰摂取を避け、野菜や青魚を中心にビタミン類やタンパク質をしっかり摂るよう呼びかけています。
よくかんで食事することが脳を活性化し、MCI予防にもつながります。食後の歯磨きで口腔環境をきれいに保っておくほか、定期的な歯科受診も勧めています。
配信 Willmake143
おしりのかゆみ
お尻の穴がかゆくなる「肛門そうよう症」についての記事が2021年6月12日の日経新聞に載っていました。肛門そうよう症は肛門や周辺の皮膚にかゆみを感じる状態の総称です。
JCHO東京山手メディカルセンター(東京・新宿)の山名哲郎・大腸肛門病センター長は「肛門の病気といえば痔が代表的だが、肛門そうよう症も珍しいものではない」と話しています。
大阪肛門科診療所の佐々木みのり副院長は、「肛門を清潔にすればかゆみは治ると思つている人は多いが、排便時に温水洗浄便座で洗いすぎたり、トイレットペーパーで拭きすぎたりするのは逆効果だ」と強調しています。
皮膚の表面を覆う皮脂、皮膚を健康に保つ常在菌を過度に取り除いてしまい、バリア機能が低下。細菌やウイルスなどの病原体が侵入しやすい状態になるのだそうです。
肛門にかゆみを感じたときもむやみにかくのは避けることが大切です。排便時は温水洗浄便座の使用を控え、トイレットペーパーで拭くときもこすらないようにします。
佐々木副院長は「ペーパーはテニスボール大にふんわりと丸めて、肛門にやさしく当てるようにして拭くといい」と勧めています。
山名センター長は「人浴時にせっけんを使ってゴシゴシと肛門を洗ったり、アルコールを含むウエットティッシュなどで拭いたりするのは控えてほしい」と注意を促しています。

配信 Willmake143
健康手抜きご飯
2021年5月30日に集英社から「鎌田式 健康手抜きご飯」という料理本が出版されました。著者は諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生です。本の“はじめに”はこう書かれています。
僕は、今、72歳。
2011年に東日本を襲った大震災の直後から、福島県南相馬市への定期的な訪問を始めた。
被災地で生活する人たちが健康でいられるように「健康長寿ごはん」を管理栄養士チームとともに開発し、提供を続けている。
さらにここ数年は、佐賀県の「がんばらない健康長寿実践塾」で高齢者の健康増進のための活動を行っている。
塾生に対して、健康長寿でいるための食生活や運動に関してアドバイスをし、みんなに実践してもらう。
その効果を継続的にデータとして収集している。
健康管理の「真ん中」にあるのは、やはり毎日の食事である。
大事なのは、毎日「ちゃんと食べる」ということ。手間をかけなくて大丈夫、手抜きでもかまわない。
簡単で同じような献立が続いても問題ない。
とにかく、必要な栄養が過不足なく摂れる「おいしい」食事を、おっくうがらずに毎日食べる。
それが僕たちの健康を、ひいては将来の楽しい毎日を守ってくれる。
今日食べたものが、明日の体をつくる。「元気で長生きできる体」は毎日の食事の賜物だ。
この本では、健康に長生きできる「簡単」で、もちろん「栄養たっぷり」かつ「おいしい」メニューをたくさん紹介している。
これまで自分で料理をしたことがないという男性はもちろん、長年ずっと主婦として台所に立ち続けてきた女性にも、“上手に手抜き”のアイデアとしてぜひ活用していただきたい。
手抜きで、おいしい。
手抜きだから、料理が楽しい。
おいしいから、毎日の食事が楽しい。
食事を楽しんでいるうちに、健康な体がつくられていく。
「手抜きごはん」で、“元気に長生き”人生を楽しもう!

配信 Willmake143
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