うんちアプリで病気発見

2019-07-16

うんちアプリで病気発見
うんちアプリで病気発見赤ちやんの便を携帯電話のカメラで撮影し、色合いを識別して病気の早期発見につなげる試みが進んでいます。聖路加国際大学などの研究チームが、胆道閉鎖症の可能性を調べるアプリ「Babyうんち」を開発し、一般向けに提供していると2019年7月14日の毎日新聞が伝えていました。
胆道閉鎖症は、肝臓と腸をつなぐ胆道が塞がり、肝臓で作られる胆汁が腸に流れなくなる病気です。発見が遅れると、肝硬変を起こして死亡することもあります。
患者数は1万人に1人とされ、生後4ヵ月ごろまで発症する可能性があるそうです。発症すると便が白っぽくなるのは、便を黄色くする胆汁の働きがないためで、皮膚や白目が黄色くなる黄疸も見られます。
自宅での早期発見を促すため、2012年以降は全自治体の母子健康手帳に、便の色の目安を7段階に分類したカラーカードが掲載されています。
このうちクリーム色やレモン色、薄緑といった、白に近い3段階の色に当てはまると要注意とされています。
しかし、便の色は食べ物や体調によって異なり、個人差もあります。病気かどうかや受診が必要かどうかを、家庭で見極めるのは難しいそうです。
アプリは撮影した便の色を分析して病気の可能性を判別し、数秒で判定が出ます。注意が必要な場合は「できるだけ早く小児科医、小児外科医に相談してください」などと表示されると記事には書いてありました。


うんちアプリで病気発見アプリの開発は、研究チーム代表の星野絵里・同大講師 (公衆衛生学)の長女(10)が胆道閉鎖症だったことがきっかけだったそうです。
出産から間もなく、助産師が黄疸から異変に気づき、医師に「うんちの色を毎日見てください」と言われたが、カラーカードを見ても判断がつかなかったといいます。
「もっと簡単に判断できる技術があるはず」という思いが強まり、小児科医や人工知能学の専門家らを中心とするチームを作り、開発を始め、16年9月に完成。これまでに2万4000件のダウンロードがあったそうです。
アプリの判定は、医療機関を受診するかどうかを判断する一助で、確定的な診断ではありません。

「Babyうんち」はアプリ提供サイトから無料でダウンロードでき、現在はアイフォーンで使用できます。

配信 Willmake143

Copyright(c) by FUJIMOTO DENTAL CLINIC.2010 All Rights Reserved.